年の瀬も近づき年賀状の準備を始められたことだと思いますが、年賀状はもう購入されましたでしょうか?
この記事では年賀状の書き方、特に自社の社長やお世話になった取引先の社長への一言の書き方や例文についてお届けします。
相手に失礼の無く、だけれでも印象をバッチリ付けられる書き方をご紹介します!
年賀状を送るときの基本ルール・マナーとは?
年賀状を送るときに気を付けたいのが基本的なルールやマナーです。
送る相手が友達などであれば「ちょっと間違っちゃった」で済まされるかもしれませんが、目上の方やましてや社長や取引先の相手となればそうはいきません。
「いまさら、年賀状のマナーは人には聞けない・・・」という方はご安心ください。
最低限守っておきたい年賀状基本ルールやマナーをまとめました。
- 宛名は赤字で書かない
- 誤りは二重線や修正液、テープで修正しない(新しく書き直すこと)
- 住所や氏名は省略しない
「当たり前だ」という方は大丈夫ですが、よく書く宛名であるほどやってしまいがちなミスなので気を付けておきましょう。
さらに、社長へ年賀状を送る場合は加えて、次ぎのことにも注意する必要があります。
- 年賀はがきを使用すること(官製はがきを使用しない)
- 表書き、裏書きともに「縦書き」で書くこと
- 「賀正」や「迎春」などのお祝いの言葉の略語を使用しない
友達宛ての年賀状ではやってしまいがちなことではないでしょうか。
「官製はがきを使ってしまったがために元日に年賀状が届かなかった」なんて絶対に避けたいですよね。
相手への配慮が欠けるばかりではなく、送り宛てが社長であれば他にも多くの年賀状を受け取っているはずですので、それらと比較されて、ダメな評価をされてしまう恐れもあります。
出す前には必ずチェックしましょうね。
社長への年賀状 書き方のポイントは?
社長への年賀状を送る場合、書き方のうえでポイントがいくつかあります。
ポイント①:年賀状の宛名は省略しない
基本的なルール・マナーでも触れましたが、年賀状での宛名の略称も、相手にとって失礼にあたるため、必ず全て書きましょう。
社長の自宅に送る場合の宛名例
〇〇県〇〇市〇〇区〇〇番地〇ー〇ー〇
〇〇〇〇様
(※本来は縦書き)
会社へ送る場合の宛名例
〇〇県〇〇市〇〇区〇〇番地〇ー〇ー〇
株式会社〇〇
代表取締役社長 〇〇〇〇様
(※本来は縦書き)
合わせて、自分の住所についても省略しないで書くようにしましょう。
もし、相手の社長があなたへ年賀状の返信を送る際に、あなたの住所がしっかり書かれてないと困ってしまいますよね。
ポイント②:年賀状の裏面のデザインは簡素にする
社長への年賀状の書き方ポイント2つ目は、内容を書く裏面のデザインです。
最近では本当にいろいろな種類の年賀状テンプレートがあり、プリンターの品質も上がっていることから、自宅でも手軽に綺麗なデザインの年賀状を作ることが出来ます。
「綺麗」や「可愛い」からと言って社長への年賀状も友達同様のデザインでは、相手への配慮が欠けてしまっています。
裏面のデザインで気を付けたいのは次の2点です。
- 結婚報告などの近況報告
- 派手過ぎるデザインや絵柄
送り相手の社長と家族ぐるみの付き合いなどがある場合は別ですが、ビジネス上の付き合いである社長に対して私的な近況報告を行うのは適切ではありません。
また派手過ぎるデザインやカジュアルな絵柄も好ましくありません。
社長の自宅に年賀状を送る場合は、社長のご家族もその年賀状を目にすると思います。
部下や取引先相手として、常識のない仕事仲間だと思われてしまっては社長も気分を害してしまいます。
オススメはイラストなしや裏面の4分の1以下の小さな干支が描いてある程度のシンプルなものが良いです。
社長への年賀状に添える一言はどうやって書く?
年賀状の裏書きには新年の挨拶や昨年のお礼などが書かれるかと思いますが、忘れてはいけないのが「一言を添えること」です。
略称を使わなかったり、「去る」などの忌み語を使わないことは、相手への配慮のために行いますが、”一言”はあなたから社長へのメッセージです。
これを疎かにしてしまっては、社長との更なる関係醸成も進まなくなってしまいます。
相手の社長からすれば、正直この”一言”が年賀状の主役のように受け取るでしょう。
では社長への年賀状の”一言”はどのように書けばいいのでしょうか。
細かい点も含めて解説していきたいと思います。
社長への一言を書く場所は?
年賀状の裏面をどのようなデザインにするかによって、”一言”を書く位置は変わってきます。
基本的には挨拶やお礼などのお決まりの言葉の後に書くのが適切です。
可能であれば、デザインを選ぶ段階で、”一言”を書くスペースを確保したものが選ぶのが良いでしょう。
狭いエリアに小さな文字で”一言”を添えられたとしても、読む社長からすれば「無理矢理書いているのかな」と誤った印象を与えてしまいます。
社長への一言の書き方は?
“一言”の書き方としては、手書きでの行うのがベストです。
自筆で”一言”を添えることで、相手への誠意を伝えることが出来ます。
また「きれいな字が書けない」という悩みを持っている人もいるかと思いますが、心配はありません。
送り相手の社長は、何も年賀状に書かれている文字の添削を行っているわけでもなければ、ペン習字のプロの文字を期待しているわけでもありません。
相手に対して配慮のある言葉で、丁寧に書かれていれば何の問題もありません。
そこで気になるのが、“一言”の内容ですよね?
社長への年賀状に添えるべき”一言”についてご紹介していきましょう。
社長への一言の内容は?
自筆で添える”一言”にはいくつか種類がありますが、基本的には自分の言葉で書くことは変わりありません。
また、他の裏書きの文章と被らないように、異なることを書くようにしましょう。
今回はそんな社長への添える”一言”の例文を用意しました。
挨拶系
余白が少ない時や、せめて一言入れたい時にはこちら。
<健康>
・よい年でありますように
・くれぐれもお体を大切に
・ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
・皆様お元気で幸多き年となりますように
・この一年のご健康と、ますますのご活躍をお祈り申し上げます
<祈念>
・新しい年が皆様にとって佳き年でありますようお祈り申し上げます
・貴社のますますのご発展を祈念いたします
<決意・愛顧>
・本年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
・本年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。
・本年は期待に応えるべく精神する所存でおります。
・本年も目標に向けて邁進いたしますのでご指導のほど宜しくお願い申し上げます。
近況報告系
送り相手の社長とより近しい間柄、共通の話題がある場合にはこちら。
・昨春赴任した九州は食べ物が美味しく、体重が増えてしまいました。今年はダイエットに励みます
・ゴルフを始めましたので、ぜひ今度ご一緒させていただきたく存じます
決意表明系
現在の仕事や目標、これからの自分の課題について書くとグッと親しみが増します。
・今までご指導いただいたことを更に活かせるよう努める決意です
・本年は〇〇達成に向けて邁進してまいります。
・昨年は大変お世話になりました。社長から教えていただいた〇〇という言葉を胸に今年も頑張ります。
・私は12月は××という本を読みました。社長がみんなにお勧めの本があればぜひ教えてほしいです。
全ての一言に共通していることが、
相手の顔を思い浮かべて語りかけるように書く
ということです。
抽象的、一般的なことよりも具体的や個別の内容のほうが相手もイメージしやすく、印象に残ります。
年賀状一言社長まとめ
社長への年賀状の書き方や添える一言についてお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
- 年賀状を書く上での基本ルール・マナーは外せない
- 社長や目上の方への年賀状であれば、裏書きの書き方にも配慮が必要
- 自筆で添える一言はあなたの想いが載せられる
このメール全盛のご時世に相手のことを思い、文章を考え、丁寧に書くという行為はほとんどないかもしれません。
年賀状という習慣もだいぶ少なくなりました。
ただ、相手を思って添えられた”一言”はいつの時代も相手を喜ばすことが出来ます。
是非、日本の素晴らしいコミュニケーションの習慣を利用して、送り相手の社長との円満な人間関係の構築に役立ててくださいね。